はじめに* 著作権法上の権利* 著作権の制限* 具体的には* おわりに*
個人の楽しむ範囲って、どこからどこまで? 文:諏訪野 大
●はじめに
インターネットの出現は、情報流通の速度や規模を飛躍的に変えました。旅行代理店に聞いてもわからなかった、外国の地方バスのタイムテーブルが家にいながらにして入手できる、そんな時代が20世紀の最後にやってきました。
「情報」とは形や質量を持ったものではないという点に特徴があります。たとえば、テレビを購入した後に契約を解除する場合、私たちはテレビを返却し、お金を返してもらいますが、そのテレビはもう使えません。しかし、あるホームページから有料で楽曲をダウンロードした後に、何らかの理由で解約することとなった場合には事情が異なります。その楽曲は記憶媒体からは削除できても、自分の頭の中には残り、カラオケで歌ったりすることもできたりします。
つまり「情報」とは、公開してしまえば実質的に誰かが独占できるものではなく、多数の人々が共有するものになるということです。ただし、ひと口に情報といっても、国家機密から友達同士の噂話まで千差万別です。しかし、中には法が保護に値するとして、情報の創作者に独占的な権利を与えるものがあります。その一つが著作権であり、著作権を定めた法律が「著作権法」なのです。
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